その一・「マイ電源」を作ろう

その一・「マイ電源」を作ろう

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ハカセ

今日からカンタンな電子工作(でんしこうさく)を始めるぞっ。

ビギナーズ電子工作部、略(りゃく)して「ビギ電部」じゃ。

部長はアンドウくんに任せることにしよう。

カッターやニッパーなど「工具(こうぐ)」を使うからの、くれぐれもケガをしないよう注意してほしい。

うまく使えるかシンパイなひとは保護者といっしょにおこなうのが良いじゃろう。

アンドウくん
アンドウくん

みなさまこんにちは、アンドウくんデス。

これからいろいろな電子工作をしますガ、電気がなければ何もできませン。

デスから、さいしょにじぶん専用(せんよう)の「マイ電源」を作りましょウ。

乾電池(かんでんち)でもよいのですが、使っているとだんだん電圧(でんあつ)が下がってしまい、ちゃんと動かなくなってしまいまス。

それに乾電池はいつかカラになってしまいますので、モーターのように多くの電流(でんりゅう)が必要(ひつよう)なとき用にとっておきましょウ。

ワタシのオススメは、100円ショップで見つけた「急速充電器(きゅうそくじゅうでんき)」。

2.4A(アンペア)と、たくさんの電流(でんりゅう)が流せるのに324円!ヒジョーにお買い得だからデス。

いっしょにUSBケーブルも買っておきましょウ。これもたくさんの電気が流せる「急速充電用」が良いですネ。

充電器もケーブルも「急速」ジャないと使えないわけではありませんから、あまっているものがあればそれを使ってくださイ。

あたらしく買うひとには急速充電用をオススメしまス。

それと、スイッチがついた「節電(せつでん)タップ」も用意(ようい)してくださイ!

電気が流れているのがランプで確認(かくにん)できて安全ですシ、使わないときの「消し忘(わす)れ」もふせげるからでス。

電圧や電流の説明(せつめい)をするべきなのデスが、電源だけではわかりにくいのデ、次回LEDの使い方といっしょに紹介(しょうかい)しますネ。

いまは名前と単位(たんい)の読み方だけおぼえてくださイ。

それでは始めましょウ。

まずUSBケーブルの小さいコネクタを切り取りまス。このままでは電子回路につなげられませんカラね。

小さいコネクタはあとで使うかもしれませんので、ケーブルを5cm(センチメートル)ぐらい残しておきましょウ。

これはニッパーという、ケーブルなどをカットする工具(こうぐ)でス。

軽くさわったぐらいでケガすることはありませんガ、針金(はりがね)も切れるほど丈夫(じょうぶ)な刃(は)がついているンです。

刃が欠けているような部分を使えば、なかの電線を切らずにビニールをむけますヨ!

つぎに、切った端(はし)から10cmぐらいビニールをはがしまス。

ニッパーの先ですこしずつ「ちぎる」ように、ケーブルのまわりに切れ目をつけてくださイ。

カッターやハサミを使うときは、ケガはもちろん、なかの電線(でんせん)まで切らないように注意(ちゅうい)してくださいネ。

切れ目ができたら、ニッパーの刃のない部分で白いビニールをはさみ、引っぱって外しまス。

ちょっと力がいる作業(さぎょう)ですが、切れ目に残っているビニールを取りのぞきながら引っ張るとカンタンですヨ。

白いビニールがはずれたら、赤と黒の電線が出てきましたネ! 同じように外側(そとがわ)のビニールを5cm(センチメートル)ぐらいむいてくださイ。

なかの電線はとても細いので、バラバラにならないよう軽くねじっておきましょウ。

ねじった電線に「みの虫クリップ」を取り付けます。カワイい名前ですネ!

洗濯(せんたく)バサミのような部品で、電気を流したいところをはさめば、手でおさえておく必要(ひつよう)がありませン。

プラスとマイナスをまちがえると、電子部品はカンタンにこわれてしまいますので、ひとめでわかるように赤と黒に色わけしまス。

これは熱(ねつ)収縮(しゅうしゅく)チューブといって、ドライヤーであたためると縮(ちぢ)んで細くなる部品でス。

電線とみの虫クリップは「はんだづけ」するようになっていますガ、「はんだごて」がないとできませンので、今回はかわりに直径(ちょっけい)6mm(ミリ)のチューブを使いまス。

クリップのカバー、2cmほどに切った熱収縮チューブ の順にケーブルに通しておきまス。

見やすいようにケーブルとカバーの色を変えてありますガ、プラスかマイナスかわからなくなってしまうので、同じ色にそろえてくださいネ。

どちらもあとで取り付けることができませンから、忘れずに通しておいてくださイ。

ねじっておいた電線をクリップの穴(あな)に通してからまきつけマス。

カンタンに取れてしまわないよう、キツくまいてくださイ。

電線をまきつけたところに熱収縮チューブをかぶせテ・・・

ドライヤーであたためるとこの通り!チューブが細くなって電線とクリップがしっかりくっつきまス。

あたためすぎるとチューブがノビてしまいマスので、まきつけた電線の形がわかるぐらいのタイミングでドライヤーを止めましょウ。

熱(あつ)いので2~3分はさわらないでくださイ。

チューブが冷えたあとにカバーをかぶせれば作業(さぎょう)は終わりでス!

クリップが閉(と)じているとかぶせにくいので、ドライバーなどをかませておきましょウ。

ちゃんとできたかテスターを使って確認(かくにん)しまス。ちょっとドキドキですね・・・

5.06V(ボルト)と表示(ひょうじ)され、クリップまで電気がきていることがわかりまシタ。

完成でス!!

アンドウくん

さいごに注意点(ちゅういてん)ヲ。

電気が流れているときは、赤と黒のクリップをゼッタイに触(ふ)れさせないでくだサイ!

これは「ショート」といい、電源がコワれてしまうだけでなく、ケーブルがもえてしまうこともあるからデス。

アンドウくん

正しい使い方を覚(おぼ)えて、電子工作を楽しンでくださいネ。

それではみなさま、ゴキゲンヨウ~!