19 9月 日本MIDI化計画 その弐・MIDIで「ねば~る君の納豆鉢」
みんな~、朝ご飯ちゃんと食べてるか~?
朝食といったら納豆だー!
というわけで、今回はタカラトミーアーツさんの
「ねば~る君の納豆鉢」をMIDI化するぞ~。
美食家で知られる北大路 魯山人さんも記しているように、納豆はたくさん混ぜるとおいしくなるそうだー。
このマシンはまず納豆だけを305回、それからしょう油を入れて119回、合計424回も混ぜるんだー。
気が遠くなりそうな回数だがー、頭のなかのギアで2倍の速さになるので、ハンドルを回すのは半分の212回。
さらに、納豆を混ぜる「かくはん棒」が向きを変えながら回るようになっている。
とても良くできているぞー。
回す回数が決まっているときに便利なのが「ステッピング・モーター」だー。
これは「ユニポーラ」というタイプで、ケーブルが6本もあるのが特徴だ~。
白と黒のケーブルは電源のプラスに、①から④を順にマイナスにつなぐと少しずつ回転する。
このモーターは1回に1.8度ずつ動くので、1回転させるには「200ステップ」必要なんだ~。
電気を流す順番はこんな感じで、コイルを1つだけ作動させるのが基本だが、①②、②③と2つずつ使うと、より強力になるんだ~!
上の表をよーく見ると、楽譜で表せるじゃないか~!!
FET(エフ・イー・ティ)を使い、「音符」のタイミングでコイルに電気を流せれば、ステッピング・モーターでもカンタンに制御できるはずだー。
まずは~ちゃんと動くか実験してみようっ!
これはMiDiPLUS(ミディプラス)というメーカーの「miniEngine(ミニエンジン)USB」という音源で~、鍵盤のない電子ピアノといえばわかりやすいだろうー。
ただしスピーカーはついていないので、
JBLのGOを使うことにしたー。
高級オーディオも作っているメーカーだけあって、小さいのにとても良い音だぞ~。
充電式でブルートゥース接続もできるから、スマホにも便利だー。
それでは実験開始~
たしかに動いたが~、とんでもなく遅い~!
かくはん棒1回転分の100ステップを32分音符で指定しても4小節必要だから、出来上がるまでに遅刻確定だ~。
しかたがないので別のマイコンを使い、音符1つで100ステップ動かすことにする~。
納豆は、タカノフーズさんの「極小粒カップ3」を用意した~。
30g(グラム)とやや少なめだから、ちびっ子も残さず食べられるだろう~。
納豆のねばりは予想よりも強く、ちゃんと回らないときがあったー。
そこでモーターを2つにして、タミヤさんの「楽しい工作シリーズ トラック&ホイールセット」でつなぐことにした~。
出来上がるまでタイクツしないように、カウンタとメトロノーム、それにBGMも用意したー。
ロボット用の「音符」が混ざるとBGMがヘンになってしまうがー、MIDIには16のチャンネルがあるので心配無用!
こんなふうにチャンネルを変えて、音源がチャンネル1を受信しないようにすればOKだー。
モーターがとんでもなくうるさいので、音源とカメラを直接つないで録音する~。
それと、回す回数の「約」が気になるからー、やや多めの315回転にセットしたぞー。
リズムに合わせて「かくはん棒」が回るはずだー。
それではミュージック、スタートっ!!
「醤油投入扉」が開き、前半は無事終了だーっ!
納豆の付属の「たれ」を入れて、
指定よりも10回多い129回転で再開だー。
扉はしばらく閉じない仕様なので、撮影スタッフの手が写るがゴカンベンをー。
後半まいりましょう~後半!!
回数ちょっと多すぎだったが、完成だ~!
いつも食べているものより、明らかになめらか~!
これを作っているあいだに新製品「究極のNTO」が登場したので、そちらも試してみたいものだ~。
ここで一句。
ほかほかの ごはんにかけて ボナペティ(お上がりよ)!
このあとスタッフがおいしくいただいた~。
なっ!「なかのひと」じゃないぞっ!
「なかのひと」なんていないからな~!!
「もっと知りたいですか?」
FETは、
ビギ電「その四・FETを使ってみよう」
ステッピング・モーターは
「その七・「ステッピング・モーター」でヒヤヒヤしたんじゃなーい?」
を読んで欲しいー。
今回はこれでおしまい~。
「竜閑橋でっ、ボクと握手!」