20 6月 その七・「ステッピング・モーター」でヒヤヒヤしたんじゃなーい?
みなさまこんにちは、アンドウくんデス。
今回は電池をつないだだけでは回らない「ステッピング・モーター」を使ってみます。
導線(どうせん)が4本もあって、フツウのモーターとは違(ちが)うのがわかりますネ。
ステッピング・モーターの記号はモーターとほぼ同じで、Mの下に線が追加(ついか)されただけです。
なんか顔みたいですね。
ステッピング・モーターには「ユニポーラ」と「バイポーラ」の2種類があります。
写真はユニポーラで、導線が6本もあってちょっとフクザツです。
今回は導線4本のバイポーラを紹介しまショウ。
ステッピング・モーターには2組のコイルがあり、それぞれを「相(そう)」または「フェーズ」と呼(よ)びます。
2つの相に電気を「流す」「止める」すると、モーターは少しずつ回転します。
人間が1歩ずつ歩くのと同じように動くため、「1歩」のステップから「ステッピング」の名づけられたンですよ。
スイッチをつければ手動(しゅどう)でも動かせますが、正確(せいかく)に操作(そうさ)し続けるのはタイヘンです。
そこで、前回使ったモータードライバ「DRV8835」で回転させます。
もともとステッピング・モーターにも使えるパーツなので、改造(かいぞう)する必要もありません!
11番ピンの「モード」を電源のプラスに接続すれば、ステッピング・モーター用に切り替(か)わります。
あとは「フェーズ」AとBのピンに、電気を 流す~止める を繰(く)り返すだけです。
前回はモーターも制御(せいぎょ)も同じ5V(ボルト)を使いましたが、用意したステッピング・モーターは12V用なので、電源が2つ必要です。
そんなときにベンリなのが「電圧(でんあつ)レギュレータ」で、電圧を下げることができます。
これは「L78L05」というパーツで、出力が5Vに固定(こてい)されているので、12Vの電源につなぐだけで5Vが作れるンですよ。
それでは回転させてみまショウ!
ちょっと見えにくいデスが、真ん中あたりの「▶」をクリックしてください。
LEDは2つの「フェーズ」ピンの状態(じょうたい)を表(あらわ)しています。
1.赤・光る → 2.緑・光る → 3.赤・消える → 4.緑・消える と、左から右に光が流れるパターンでは時計回りに、逆に 緑・光る から始めると反(はん)時計回りに回転します。
ちょっとフシギな光景(こうけい)ですね!!
このモーターは48ステップで1周、つまり1ステップあたり7.5度回転します。
次のステップに移(うつ)るまでの時間を調節(ちょうせつ)すると、回転する速さも変えられるんですよ。
速度をギリギリまで上げたところ、1周およそ0.1秒で回転することがわかりました。
マイコンにプログラムしておけば、一気に 90度進む や 180度戻る なども可能(かのう)です。
速すぎてナニをしているのか良くわかりませんが、緑の矢印(やじるし)がちゃんと元の位置に戻っています。
スゴい精度(せいど)ですね!!
この速さと正確さがあれば、蝶(ちょう)ネクタイとお盆(ぼん)が衣装(いしょう)の芸人さんを再現(さいげん)できそうですね!!
さっそく「アンドウ100%」計画を始めまショウ!!
まず、タミヤさんの「ユニバーサルプレート」にステッピング・モーターを取り付けて、
重要(じゅうよう)な衣装(いしょう)である「お盆」ぽいものを探します。
100円ショップで見つけた手芸(しゅげい)用のボタンが似(に)ていたので、これを使うことにしまショウ。
ボタンを改造(かいぞう)してシャフトに取り付けます。
裏(うら)はこんな感じで、表か裏かがひとめで分かります。
見えちゃった?を判定(はんてい)しやすいように、赤と黄色で秘密(ひみつ)の「秘」を用意しました。
モザイクをかけると「見てはイケナイもの」に思えるのは、ワタシだけでショウか…
「マル秘」をプレートに貼り、
その上に「お盆」をセットします。
放送事故(ほうそうじこ)が起きないよう、しっかりと位置を合わせましょう。
「ミュージック、スタート!」を忘れてはいけませんね!
これはカシオさんの「SA-46」という電子キーボードです。
お値段(ねだん)は手ごろなのにいろいろな音色(ねいろ)が出せて、とても楽しい楽器ですが、
パソコンで自動演奏(えんそう)できるように改造(かいぞう)しちゃいました!
12本の導線を取り付けるだけなので、別の機会(きかい)に紹介(しょうかい)しますネ。
パソコンから信号(しんごう)を送り、ステッピング・モーターと電子キーボードを同時に動かします。
ビギ電・初(はつ)の「お笑い?ライブ」、
刮目(かつもく)プリーズ!!
お盆とBGMがキレイに揃(そろ)っていますね! ライブ大成功デス!!
次は「お盆」をアップにして、BGMの音色(ねいろ)を変えた別バージョンをご覧(らん)ください…
…って、
どっちも ホウソウジコー!! (放送事故)。。。
最後のところ、プログラムをマチガエました。
ヒヤヒヤなんてレベルじゃありませんね、スミマセン…
プログラムのマチガエはさておき、このステッピング・モーターで、あの芸人さんに負けないスピードが出せたのか確認(かくにん)しましょう。
フツウの速さで再生(さいせい)すると、見えちゃったような大丈夫(だいじょうぶ)だったような、ビミョウな感じですね。
2分の1の速さのスロー再生では、なんとなく見えているような…
さらに4分の1まで遅(おそ)くすると、
スミマセン、見えてますネ…
これじゃ「アンドウ0%」デス。
ぐらんぷり を目指すには、モーター選(えら)びからやり直さないといけまセン。
紹介したステッピング・モーターは数量限定(すうりょうげんてい)品だったようで、もう販売(はんばい)されていませんでした…
なんか事故ばっかりでスミマセン…
今回はノーマネーでフィニッシュです。
それではみなさま、ゴキゲンヨウ~!