27 3月 第1話 スマホは人工衛星と通信してるって本当?
はかせ~ありがとう!でもどうやって案内してくれたの?
わたるはすぐどっかに行ってしまうからのぅ、ワシから離れたらワシのスマホを目指すアプリを作っておいたのじゃ。
GPSを使えばカンタンなことじゃ。
GPSを使えばカンタンなことじゃ。
じーぴーえす?
グローバル・ポジショニング・システムといってな、人工衛星と通信して自分の場所を知る装置じゃ。
カーナビをきっかけに大ヒットとなり、いまではほとんどのスマホや携帯に入っておる。
通信といっても信号を受信するだけじゃから部品も小さく、ドローンにも使われているのじゃ。
カーナビをきっかけに大ヒットとなり、いまではほとんどのスマホや携帯に入っておる。
通信といっても信号を受信するだけじゃから部品も小さく、ドローンにも使われているのじゃ。
人工衛星!スマホってカッコいいんだね!!
初めての場所でも道順を教えてくれるから便利よね。でもどうやって場所がわかるの?
クルマなら見えるかもしれないけど、スマホは小さいから人工衛星から見つけられないでしょ?
クルマなら見えるかもしれないけど、スマホは小さいから人工衛星から見つけられないでしょ?
逆じゃ。GPS衛星が教えてくれるのではなく、衛星との距離から、スマホが自分のいる場所を割り出しているのじゃ。
距離?場所??
うむ、GPSではスケールが大きすぎるから街に例えよう。
たとえば駅から100mとわかれば、駅を中心に半径100mの円の「どこか」にいることがわかるじゃろ?
つぎに別の場所との距離を測り、スーパーから200mなら同じように半径200mの円を描くンじゃ。
すると2つの円が重なる点が2か所できるはずじゃ。
たとえば駅から100mとわかれば、駅を中心に半径100mの円の「どこか」にいることがわかるじゃろ?
つぎに別の場所との距離を測り、スーパーから200mなら同じように半径200mの円を描くンじゃ。
すると2つの円が重なる点が2か所できるはずじゃ。
うん、でもどっちにいるのか分からないよ…
その通り、じゃからもうひとつ基準となる場所を作るのじゃ、例えば交番から50mなら小さい円ができるじゃろ?
3つの円はたったひとつの点でしか重ならないから、これで自分のいる場所がはっきりする。
これは三角測量と呼ばれ、3機以上のGPS衛星から情報をもらっているのじゃ。
3機も?すごい!
じゃがGPSは10mほどの誤差があるから「だいたい」の場所というべきじゃろう、そこでスマホやタブレットはWi-Fiを使ってより正しい位置を表示できる仕組みが追加されたのじゃ。
スマホを見つけるんじゃないのね。じゃあ道や建物はどうしてわかるの?
GPSでわかるのは「北緯」と「東経」の「座標」だけじゃから、ほとんどのアプリはインターネット経由で「地図」を用意しておる。
じゃから山の頂上や海の真ん中のような電話もインターネットもつながらない場所では地図が表示されず、せっかくのGPSもちゃんと使えないことがあるからの。
スマホがあれば大丈夫!と過信しないことじゃな。
じゃから山の頂上や海の真ん中のような電話もインターネットもつながらない場所では地図が表示されず、せっかくのGPSもちゃんと使えないことがあるからの。
スマホがあれば大丈夫!と過信しないことじゃな。
はーい。山や海では迷子にならないようにしまーす!
そのまえに、街でも迷子にならないよう注意するニャ…。
そーでしたー!
質問:スマホは人工衛星と通信してるって本当?
答え:人工衛星と通信して「経度」と「緯度」を割り出すシステム。民生用としてはカーナビから始まり、いまやスマホ/タブでも当たり前の存在となった
カーナビや乗り換え案内にも使われるGPSはもはや欠かせない存在となっていますが、じつはGPS衛星のほとんどは外国のもの…そのため日本からみると、衛星は夕陽のように「低い」位置のものが多く、建物に電波がさえぎられたり反射したりと受信しにくい状態だったのです。そこで誕生したのが「みちびき」で、2017年10月に打ち上げられた4号機は皆さんの記憶にも新しいことでしょう。
「みちびき」は日本の上空「高い」位置にいる時間が長いため受信しやすいだけでなく、数センチの誤差しかない新しいシステムも搭載し、工業や農業への応用が期待されています。
ただしこのシステムは周波数が異なるため、従来の機種では受信できません。スマホやタブレットの新製品に「みちびき対応」と記されているのはこのためです。