10 4月 第2話 Wi-Fiはメールが「盗み見」されちゃう?
たしかに便利じゃが、レストランや公衆LANではルータにさわらせてもらえないじゃろう。
2つの周波数しか使われていないからじゃ。
同じように電波にも高い低いがあるのじゃ。
両方使える機種が増えているけど、どっちかだけのものもあるニャ。
テレビなら、「地デジ」か「BS」かは選べるが、チャンネルは変えられない、ような状態じゃ。
それでは困るじゃろ、じゃからWi-Fiは放送局を選ぶ仕組みになっておる。
それがSSID、Wi-Fiルータの名前といえばわかりやすいじゃろう。
パスフレーズやPINと呼れることもあるが、どれも秘密の合言葉じゃな。
これはスマホとルータのやりとりを、ほかのひとが読みとれないようにする技術じゃ。
さもないとメールの内容からwebページに入力したパスワードも知られてしまい、とてもキケンじゃからのう。
そうとも言い切れんのじゃ。
カンタンにいうと、「誰かの電波を受信した」だけでは罪にならないという基本ルールがあるんじゃよ。
じゃからプライバシーは自分で守らなければダメなのじゃ。
それと、知らないSSIDに接続しないことも大事ニャ!
質問:Wi-Fiはメールが「盗み見」されちゃう?
答え:本当
Wi-Fiはメーカーや機種を問わず同じ周波数が使われているので、メールの内容やwebサイトで入力したパスワードなどが、知らないひとに読み取られてしまう可能性があります。
Wi-Fiは電波の周波数や通信方法が「規格化」されているため、職場でも旅行先でも使える便利さから、あらゆる場所で使われるようになりました。しかしこの便利さがアダとなり、知らないひとが自分のWi-Fiルータに接続できたり、自分のスマホが送った情報が読み取られる危険性があるのです。そのため、ルータに接続するときの「パスワード」に加え、通信内容を「暗号化」できるようになっているのです。
Wi-Fiルータは、パスワードを知らないひとは接続できませんが、スマホとルータの間の「電波」はどうでしょうか? もしラジオのように受信されたら、通信内容をすべて知られてしまいます。このように誰かの電波を受信することを傍受(ぼうじゅ)と呼び、みんなが同じ電波を使うWi-Fiは傍受されやすい環境といえます。そこで重要なのが「暗号化」で、傍受されても内容がわからないよう「暗号」に変えてやりとりしているのです。
パスワードやクレジットカードの情報が傍受されたら大変ですから「暗号化なし」はお勧めできませんし、初期の暗号化方式「WEP」は解読可能なことが判明しているので、ほとんど役に立ちません。お使いのルータでもっとも高いレベルの暗号化方式を選んでください。
また、Wi-Fiの電波は意外と遠くまで届くので、住宅街では多くのSSIDが表示されます。逆に考えると、自分のWi-Fiも屋外に届いているのですから、SSIDやパスワードには苗字や電話番号のような「誰か」を特定しやすい文字は使わないほうが良いでしょう。プライバシーが気になるひとは、SSIDを表示させない「ステルス」機能をお勧めします。SSIDを知っているひとしか接続できませんからパスワードが増えたのと同じで、安全性はさらに高まります。
最後に、電波は誰が受信しているかわかりませんし、受信できるひとを限定することもできません。心配し過ぎ!と思わず、セキュリティには十分注意してください。