17 4月 第3話 充電が遅いのは「ケーブル」のせい?
それに、そもそも充電のためのものではないのじゃよ。
USBには大きくわけて2.0までと3.0以降の2「世代」があるンじゃ。
電圧は同じでも電流が違うのじゃよ。
ならばビギ電部でアンドウくんに教えてもらうと良いな。
電池を直列、つまり縦につなぐとモーターが速く回るじゃろ?
あれはモーターに電気を送る「力」が増えるからじゃ。
これを電圧といってな、USBは5Vと決められておるのじゃよ。
見えないから、みんな気にしてないだけニャ。
電流にはAという単位が使われ、数が大きいほど「たくさん」を意味する。
パソコンの黒いUSBコネクタは500mA、青は900mAまでと決められておる。これが「規格」じゃ。
ミリは千分の1の意味じゃよ。
黒いコネクタは5分の1ぐらいしか流せないってこと?
パソコンでも充電できるが、とても時間がかかるのは、電流が少ない
からなんじゃよ。
なんか使いにくそう。。。
5本はいらないが、なかの導線が太いケーブルが必要じゃ。
ストローに息を吹きこんでも、あまり空気が出てこないじゃろ?
電気も同じでな、通り道が細いと流れにくくなってしまうのじゃよ。
スマホやタブレットに多いmicroBというコネクタは500mA時代に
誕生したニャ。
ニャけどケーブルには2A以上も流せるものがあったりと、
とても複雑ニャ。。。
細い導線にたくさん電流を流すと、ケーブルが熱くなってアブナいからの。
充電器を買い替えるときは、ケーブルも急速充電タイプを買うのが
良いじゃろう。
質問:充電が遅いのは「ケーブル」のせい?
答え:あり得る
急速充電器は多くの電流を流せるのに対し、「USB規格」はその半分程度の電流しか想定されていません。そのためケーブルが電気の流れを妨げ、充電時間が長くなってしまうことがあります。
携帯電話が主流だったころは、携帯会社によって異なるコネクタと専用の充電器が当たり前でしたが、スマホが登場してからはUSBコネクタが使われるようになり、「USB=電源」のイメージが定着しています。
しかし、USBはもともとマウスやキーボード、USBメモリなどの「周辺機器」を接続するために生まれた規格で、機器を動かすのに必要な電流しか考えられていません。現在の急速充電器は2.4Aが一般的なのに対し、USB2.0規格では最大0.5A、USB3.0規格でも0.9Aと定められているため、充電にはとても不向きな存在なのです。
これはUSBケーブルも同じで、余裕をもたせた製品でも1.5Aから2A程度のものが多く、そうとは知らず急速充電器といっしょに使われることが少なくありません。急速充電器からはつねに2.4Aが流れてくるわけではありませんが、この組み合わせでは充電器の性能が発揮できず時間がかかるだけでなく、ケーブルが発熱する場合もありますので、「急速充電対応」のケーブルを用意してください。
なお、多くの製品に使われているリチウムイオン電池は非常にデリケートなため、スマホやタブレットには充電時の電流を制御する回路が内蔵されています。そのため大容量の充電器に変えても、電流が制限され、充電時間が変わらないこともありますので覚えておいてください。