08 5月 第5話 「たこ足」配線は「火事のもと」?
さもないと、いつか火事になってしまうゾッ!
ケーブルがたくさんあって、海にいるタコの足みたいじゃからそう呼ばれるのじゃ。
壁のコンセントは1か所につき合計15Aまでと決められておるんじゃよ。
たくさん分岐するのはオススメできんが、15A以内なら問題ないゾ。
15Aってどれぐらいなの?
エアコンやドライヤー、電気ヒーターには1,500Wクラスのものがたくさんあるゾ。
冬はとくに気をつけないといけないのね。
それで火事になった例もあるからのぅ、これぐらいは大丈夫などと自分で決めんことじゃ。
さらに怖いのは、コンセントについたホコリが燃えて起きる「トラッキング火災」じゃ。
たこ足配線が原因ではないが、つながっているものを全部外して掃除するひとは少ないじゃろ?
こうなるとホコリがたまってトラッキング火災の原因になるから、掃除のついでに奥までさし直すと良いじゃろう。
帰ったらコンセントの掃除するね!
質問:「たこ足」配線は「火事のもと」?
答え:あり得る
一般的な家庭用コンセントは15Aが上限で、これを超えるとケーブルやコンセント内の金具が過熱し、発火するおそれがあります。
ワットではイメージしにくいと思いますので、カロリーに置き換えてみましょう。
成人女性が1日に必要なカロリーは2,000kcal(キロ・カロリー)が目安なのに対し、1,500Wは1時間に1,289kcalを使ったのと同じエネルギー量になります。つまり、人間・1日分のエネルギーをわずか1.6時間ほどで出せる計算ですから、1,500Wのコンセントは膨大なエネルギー源と表現できます。
家庭にある「=」型の壁コンセントは、1か所につき15A(アンペア)、1,500W(ワット)までと定められています。
コンセントが何口あっても「合計1,500W」が上限ですので、複数の電気製品をつなぐ場合はすべての消費電力を合算する必要があります。
電源タップの上限は製品によって異なりますが、元をたどれば壁コンセントですので、1,500W超の製品はありません。
2~3口用の小規模なタップには1,200Wなど、1,500W未満の製品もありますので注意してください。
「たこ足配線」も同様で、コンセントをいくつ分岐したか、何台の電気製品がつながっているか、よりも消費電力の合計がポイントになります。
コンセントが足りないときに2また/3またの「分岐タップ」はとても便利ですが、たくさん必要になったら、根本的に見直すべきでしょう。
コンセントに付着したホコリによるトラッキング火災は、どのようなコンセントでも起きる可能性があります。
冷蔵庫や洗濯機など長期間さしたままのコンセントも、ときどき抜いて掃除すると良いでしょう。
普段なにげなく使っているコンセントや電源タップにはとても大きなエネルギーが潜んでいるので、安全に使えるよう「ときどき掃除」をお勧めします。