第5話 「たこ足」配線は「火事のもと」?

第5話 「たこ足」配線は「火事のもと」?

わたる
ねぇーはかせ、ゲームが停電(ていでん)しない装置(そうち)ってないの?
はかせ
なにを言(い)っておる! まずは「たこ足配線(あしはいせん)」しないことじゃ!!
さもないと、いつか火事(かじ)になってしまうゾッ!
わたる
えっ? タコ? 火事(かじ)??
はかせ
たこ足配線(あしはいせん)とはな、1か所(しょ)にたくさんの電気製品(でんき せいひん)をつなぐことじゃ。
ケーブルがたくさんあって、海(うみ)にいるタコの足(あし)みたいじゃからそう呼(よ)ばれるのじゃ。
くるみ
コンセントって増(ふ)やしちゃいけないの?
はかせ
問題(もんだい)はコンセントの数(かず)ではなく電流(でんりゅう)じゃ。
壁(かべ)のコンセントは1か所(しょ)につき合計(ごうけい)15A(アンペア)までと決(き)められておるんじゃよ。
たくさん分岐(ぶんき)するのはオススメできんが、15A(アンペア)以内(いない)なら問題(もんだい)ないゾ。
わたる
電流(でんりゅう)って、たしか流(なが)れてる電気(でんき)の量(りょう)だよね?
15A(アンペア)ってどれぐらいなの?
はかせ
家庭用( かていよう)のコンセントは100V(ボルト)じゃから、100倍(ばい)して1,500W(ワット)なら聞(き)き覚(おぼ)えがあるじゃろう。
エアコンやドライヤー、電気(でんき)ヒーターには1,500W(ワット)クラスのものがたくさんあるゾ。
くるみ
そうなんだ…
冬(ふゆ)はとくに気(き)をつけないといけないのね。
はかせ
コンセントだけでなくケーブルも15A(アンペア)用(よう)に作(つく)られているからな、それ以上(いじょう)の電気(でんき)を流(なが)すと燃(も)えてしまうことがあるンじゃよ。
それで火事(かじ)になった例(れい)もあるからのぅ、これぐらいは大丈夫(だいじょうぶ)などと自分(じぶん)で決(き)めんことじゃ。
わたる
たこ足配線(あしはいせん)ってコワいんだね。。。
はかせ

さらに怖(こわ)いのは、コンセントについたホコリが燃(も)えて起(お)きる「トラッキング火災(かさい)」じゃ。

たこ足配線(あしはいせん)が原因(げんいん)ではないが、つながっているものを全部(ぜんぶ)外(はず)して掃除(そうじ)するひとは少(すく)ないじゃろ?

くるみ
たしかに! コンセントの掃除(そうじ)ってしたことないかも…
はかせ
とくに充電器(じゅうでんき)などに使(つか)われる「ACアダプタ」は大(おお)きくて重(おも)いから、コンセントが半分抜(はんぶんぬ)けたような状態(じょうたい)になりやすいからのう。
こうなるとホコリがたまってトラッキング火災(かさい)の原因(げんいん)になるから、掃除(そうじ)のついでに奥(おく)までさし直(なお)すと良(よ)いじゃろう。
わたる
ありがとう、はかせ!
帰(かえ)ったらコンセントの掃除(そうじ)するね!
アンドウくん
コンセントも大事(だいじ)ですガ、たまには部屋(へや)の掃除(そうじ)をしましょうネ。。。

質問:「たこ足」配線は「火事のもと」?

答え:あり得る

 

一般的な家庭用コンセントは15Aが上限で、これを超えるとケーブルやコンセント内の金具が過熱し、発火するおそれがあります。

ワットではイメージしにくいと思いますので、カロリーに置き換えてみましょう。
成人女性が1日に必要なカロリーは2,000kcal(キロ・カロリー)が目安なのに対し、1,500Wは1時間に1,289kcalを使ったのと同じエネルギー量になります。つまり、人間・1日分のエネルギーをわずか1.6時間ほどで出せる計算ですから、1,500Wのコンセントは膨大なエネルギー源と表現できます。

家庭にある「=」型の壁コンセントは、1か所につき15A(アンペア)、1,500W(ワット)までと定められています。
コンセントが何口あっても「合計1,500W」が上限ですので、複数の電気製品をつなぐ場合はすべての消費電力を合算する必要があります。

電源タップの上限は製品によって異なりますが、元をたどれば壁コンセントですので、1,500W超の製品はありません。
2~3口用の小規模なタップには1,200Wなど、1,500W未満の製品もありますので注意してください。

「たこ足配線」も同様で、コンセントをいくつ分岐したか、何台の電気製品がつながっているか、よりも消費電力の合計がポイントになります。
コンセントが足りないときに2また/3またの「分岐タップ」はとても便利ですが、たくさん必要になったら、根本的に見直すべきでしょう。

コンセントに付着したホコリによるトラッキング火災は、どのようなコンセントでも起きる可能性があります。
冷蔵庫や洗濯機など長期間さしたままのコンセントも、ときどき抜いて掃除すると良いでしょう。

普段なにげなく使っているコンセントや電源タップにはとても大きなエネルギーが潜んでいるので、安全に使えるよう「ときどき掃除」をお勧めします。