第12話 iPhoneとandroid、「コネクタ」が違うのはナゼ?

第12話 iPhoneとandroid、「コネクタ」が違うのはナゼ?


わたる
えぇー! iPhoneってUSBじゃないんだ!
じゃあどうしてUSBハブがあるの?

はかせ
うむ、USBではないが、USBの機能きのうっているからじゃ。

わたる
USBじゃないけどUSBが使つかえる?
なんかヘンなの…

はかせ
ホッホッ、USBは「規格きかく」じゃからの、通信方法つうしんほうほうやスピード、コネクタのかたちまでめられておる。
それ以外いがいのものはUSBと名乗なのれないんじゃよ。

ナビ
携帯電話けいたいでんわのころは、通信会社つうしんがいしゃごとに独自どくじのコネクタが使つかわれていたニャ。
スマホの登場とうじょうでほとんどのメーカーがUSBを使つかうようになったけど、アップルは独自どくじのコネクタをつづけているニャ。

はかせ
androidの端末たんまつではMicroBというひらべったい台形だいけいのコネクタがおおかったが、最近さいきん上下じょうげどちらきでもせるType-Cがえておるな。
iPhoneのLightningライトニング表裏おもてうら区別くべつがない構造こうぞうじゃが、登場とうじょうしたのは2012ねんじゃから、Type-Cよりもさきなんじゃ。

くるみ
USBアダプタで充電じゅうでんするのに、なんでちがうコネクタにしているの?

はかせ
接続せつぞくできる機器きき勝手かってつくられないように、とかんがえるのが自然しぜんじゃろう。
まぁ、USBにもおなじような制約せいやくはあるんじゃがな。

ナビ
Lightningにはアップルの特許技術とっきょぎじゅつがあるから、だれでも使つかえるわけじゃないニャ。
その意味いみからも、アップルがみとめた製品せいひん確認かくにんできるように、ケーブルにも「認証にんしょうチップ」が入っているニャ。

はかせ
アップルがらない製品せいひん勝手かって出回でまわらないようにするため、じゃろうな。

くるみ
ケーブルとかダメになっちゃったら、どうすればいの?

はかせ
アップルが販売はんばいしている「純正じゅんせい」か、「認証にんしょう」「認定にんてい」とかれたものをえらぶんじゃ。
USBも製造元せいぞうもとがはっきりしない製品せいひんがあるからな、やはりUSBのロゴがえがかれているものがいじゃろう。

わたる
じゃあ、このハブどうしよう?
ボクのはandroidだから接続せつぞくできないし。。。

はかせ
変換へんかんアダプタを利用りようするもあるがな、そもそもハブをつないでなにをするんじゃ?

わたる
あっ!もらったから使つかってみたかったけど、必要ひつようないかも…

はかせ
なんじゃ、人騒ひとさわがせな…

質問:iPhoneとandroid、「コネクタ」が違うのはナゼ?

 

答え:iPhoneは「独自性」、androidは「互換性」を求めたから。

USBの正式名称はユニバーサル・シリアル・バスで、ユニバーサルは「一般的」「共通」などの意味を持ち、メーカーや機種を問わず使えるようにするため、USB-IFという団体が規格を定めています。
規格には流れる電流や使用するコネクタなどが定められ、それに沿って作られなければいけませんが、残念ながら守られていない製品も少なくありません。
そんなときに役立つのが「ロゴマーク」で、ロゴのある製品はUSB-IFの試験をクリアした証なので、品質が高く安心して利用できます。

対して、iPhoneなどに採用されているLightning(ライトニング)はアップル社が作った規格なので、USBのようにどのメーカーの製品とも接続できるわけではありません。
互換性を重視しているUSBに対し、Lightningはむしろ逆で、接続された機器がアップル社が認めた製品かどうかを「MFi認証」という機能でチェックしています。
充電専用のケーブルでもMFi認証によって使えない場合もありますので、「認証」「認定」と表示されているものを選ぶと良いでしょう。