06 8月 第5回 データを保存する「補助記憶装置」について学ぼう!
補助記憶装置の特徴
「補助記憶装置」は、「補助」がつくとおり、主記憶装置であるメモリをサポートする役割を持っています。前回学んだ通り、メモリはCPUが計算をしたり、その結果を画面に表示するのにとても大切な役割を持っていますが、
- パソコンの電源を切ってしまうと、その中のデータも消えてしまう
- 記憶できる容量が少ない
という短所があります。
このメモリの短所を「補助」、つまり補うための装置が「補助記憶装置」です。補助記憶装置は、メモリと逆で、
- パソコンの電源を切っても、その中のデータは消えない
- 記憶できる容量が大きい
という特徴があります。
パソコンは、使うときに電源を入れ、使わないときは切っておく必要があります。そのため、OSやソフトウェアなど、必要なプログラムが消えてしまうと、使う人はパソコンの電源を入れるたびに、それらを都度メモリに読み込む作業が必要になり、とても不便です。そのため、OSやソフトウェアは、それらを初めて使用する前に、「インストール」という、プログラムをあらかじめ補助記憶装置に覚えさせておく作業を行います。
インストールすると、OSやソフトウェアのプログラムが補助記憶装置に記憶され、必要な時にメモリに読み込める状態になります。そのため、使う人は、必要な時にパソコンの電源を入れ、必要なソフトウェアを使うことができるのです。そして、パソコンの電源を切っても、インストールされたプログラムの情報は消えることがありません。
また、パソコンは1台でたくさんのソフトウェアを使うことができます。これは、補助記憶装置の容量が大きく、いろいろなソフトウェアのプログラムをたくさん記憶することができるためです。
そして、ソフトウェアを使って私たちが作るデータも、この補助記憶装置に記憶されます。
補助記憶装置は、例えると、私たちが勉強をするのに必要な道具(鉛筆やノートなど)をしまっておく引き出しのようなものです。必要に応じて、それを机(=主記憶装置)に持ってきて使い、勉強がいったん終わると、それらをまた引き出しにしまう…つまり補助記憶装置にデータを保存して、パソコンを切るという流れになります。
補助記憶装置の種類
補助記憶装置には、パソコンの中で使用するものから、データの受け渡しに便利なものまでいろいろな種類があります。いくつか調べてみましょう。
ハードディスク(HDD)
磁気を使ってデータを読み書きする補助記憶装置で、保存できるデータの容量がとても大きいのが特徴です。パソコンの中に取り付けるものと、USBケーブルなどで外部に取り付けるものがあります。
SSD(エスエスディー)
フラッシュメモリと呼ばれるものにデータを読み書きするもので、ハードディスクと比べ、データを記録したり取り出したりするスピードが速いのが特徴です。
光学ドライブとメディア
映画やアニメを見る時にDVDを使ったことはありませんか?その見るものが入っているディスクを「光学メディア」といい、この光学メディアの中身を読み取ったり、書き込んだりする装置を「光学ドライブ」といいます。主に映像やソフトウェアなどのデータを保存・再生するのに使います。
USBメモリ
こちらもフラッシュメモリと呼ばれるものを使用していますが、小さくて持ち運びやすいため、作ったデータの受け渡しなどに利用されます。
このように、補助記憶装置は、用途や使う場所によっていろいろな種類があります。一度、家にあるパソコンの補助記憶装置がなにか、調べてみると良いかもしれませんね!
次の回では、実際に私たちが操作したり、使ったりする、キーボードやマウスなどの「入出力機器」について学んでみましょう。
これでパソコンの中身の学習はひとまず終わりじゃ。
次は実際に使う入出力機器について学んでみるぞい!