第5回 データを保存する「補助記憶装置」について学ぼう!

第5回 データを保存する「補助記憶装置」について学ぼう!

はかせ
今回は「補助記憶装置ほじょきおくそうち」についての勉強じゃぞい!
ナビ
はいにゃ!
はかせ
補助記憶装置はパソコンの中や外でのデータのやり取りに不可欠ふかけつ装置そうちで、ないとパソコンも人間もとっても困るのじゃ。

補助記憶装置の特徴とくちょう

「補助記憶装置」は、「補助」がつくとおり、主記憶装置であるメモリをサポートする役割やくわりを持っています。前回学んだ通り、メモリはCPUが計算をしたり、その結果を画面に表示するのにとても大切な役割を持っていますが、

  • パソコンの電源でんげんを切ってしまうと、その中のデータも消えてしまう
  • 記憶できる容量ようりょうが少ない

という短所たんしょがあります。
このメモリの短所を「補助」、つまり補うための装置が「補助記憶装置」です。補助記憶装置は、メモリとぎゃくで、

  • パソコンの電源を切っても、その中のデータは消えない
  • 記憶できる容量が大きい

という特徴があります。

パソコンは、使うときに電源を入れ、使わないときは切っておく必要があります。そのため、OSやソフトウェアなど、必要なプログラムが消えてしまうと、使う人はパソコンの電源を入れるたびに、それらを都度つどメモリに読み込む作業が必要になり、とても不便です。そのため、OSやソフトウェアは、それらを初めて使用する前に、「インストール」という、プログラムをあらかじめ補助記憶装置に覚えさせておく作業を行います。
データを保存する「補助記憶装置」について学ぼう!
インストールすると、OSやソフトウェアのプログラムが補助記憶装置に記憶され、必要な時にメモリに読み込める状態になります。そのため、使う人は、必要な時にパソコンの電源を入れ、必要なソフトウェアを使うことができるのです。そして、パソコンの電源を切っても、インストールされたプログラムの情報じょうほうは消えることがありません。
また、パソコンは1台でたくさんのソフトウェアを使うことができます。これは、補助記憶装置の容量が大きく、いろいろなソフトウェアのプログラムをたくさん記憶することができるためです。
そして、ソフトウェアを使って私たちが作るデータも、この補助記憶装置に記憶されます。

補助記憶装置は、例えると、私たちが勉強をするのに必要な道具(鉛筆えんぴつやノートなど)をしまっておく引き出しのようなものです。必要に応じて、それを机(=主記憶装置)に持ってきて使い、勉強がいったん終わると、それらをまた引き出しにしまう…つまり補助記憶装置にデータを保存して、パソコンを切るという流れになります。

補助記憶装置の種類

補助記憶装置には、パソコンの中で使用するものから、データの受け渡しに便利なものまでいろいろな種類しゅるいがあります。いくつか調べてみましょう。

ハードディスク(HDD)
パソコンの中の机、「メモリ」について学ぼう!
磁気じきを使ってデータを読み書きする補助記憶装置で、保存できるデータの容量がとても大きいのが特徴です。パソコンの中に取り付けるものと、USBケーブルなどで外部に取り付けるものがあります。

SSD(エスエスディー)
パソコンの中の机、「メモリ」について学ぼう!
フラッシュメモリと呼ばれるものにデータを読み書きするもので、ハードディスクと比べ、データを記録したり取り出したりするスピードが速いのが特徴です。

光学こうがくドライブとメディア
パソコンの中の机、「メモリ」について学ぼう!
映画やアニメを見る時にDVDを使ったことはありませんか?その見るものが入っているディスクを「光学メディア」といい、この光学メディアの中身を読み取ったり、書き込んだりする装置を「光学ドライブ」といいます。おも映像えいぞうやソフトウェアなどのデータを保存・再生するのに使います。

USBメモリ
パソコンの中の机、「メモリ」について学ぼう!
こちらもフラッシュメモリと呼ばれるものを使用していますが、小さくて持ち運びやすいため、作ったデータの受け渡しなどに利用されます。

このように、補助記憶装置は、用途ようとや使う場所によっていろいろな種類があります。一度、家にあるパソコンの補助記憶装置がなにか、調べてみると良いかもしれませんね!
次の回では、実際に私たちが操作そうさしたり、使ったりする、キーボードやマウスなどの「入出力機器にゅうしゅつりょくきき」について学んでみましょう。

ナビ
補助記憶装置はデータを使うために必要不可欠なんだにゃ!
はかせ
そうなんじゃぞ!
これでパソコンの中身の学習はひとまず終わりじゃ。
次は実際に使う入出力機器について学んでみるぞい!