29 10月 World Robot Summit2018(東京大会)パート2
先週に引き続き、10月17日~21日に開催されたワールドロボットサミット2018(東京大会)のレポートです。
今回はロボット大賞受賞のロボットを一部紹介します!
ロボット大賞とは?
ロボット技術の発展やロボット活用の拡大等を促すため、特に優れたロボットや部品・ソフトウェア、それらの先進的な活用や研究開発、人材育成の取組みなどを表彰する制度です。
最優秀賞(インフラ・災害対応・建設部門)
コンクリート床仕上げロボット
建設現場で床に打ち込んだコンクリートを平滑に仕上げる作業を省力化するロボット。
このロボットを使用することで、人だけで作業する時より3倍程度の作業を行い、作業効率を向上させます。
ロボットの操作方法は2つあり、1つはラジコン式操縦として手動のみで操作する方法、もう1つは一度手動でロボットを操作して床仕上げ範囲を指定することで、その後ロボットが自動で移動して床を仕上げていく「半自律制御操作」という方法。
この2つの操作方法を駆使したことによって作業の省力化が可能になったそうじゃ!
この2つの操作方法を駆使したことによって作業の省力化が可能になったそうじゃ!
最優秀賞(サービス分野)
パワードウェア
荷物の持ち上げ・持ち下げの際に作業者の腰への負担を軽減するロボットです。
体幹の動きをセンサーで検出し、人の動きに合わせて腰部のモーターが回転します。
アシスト機能とブレーキ機能が自動的に適用されて、腰の動きを補助します。
暑さ対策に本体と身体との接触面積を極力小さくする通気性に優れたデザインになっているんだにゃ!
農林水産大臣賞
完全自動飛行のドローンによる、「空からの精密農業」
世界初のセンチメートル精度で完全自動飛行が可能なドローンです。
ドローンを作物上空30~50cmの至近距離で飛行させることにより、薬剤の飛散量を抑えます。また、作物の生育状態を1株ごとにリアルタイムで診断し、その診断結果に基づいて最適量の肥料・農薬を1株単位の精度で散布します。
圃場の広さをタブレットに登録するだけで、飛行経路が自動生成され、散布時は操作タブレットの「開始ボタン」を押すだけで、離陸・散布・着陸までを自動で行うのじゃ。
文部科学大臣賞
耐切創性式の柔剛切替グリッパ機構
形や大きさがまちまちな物でもつかむことができる膜袋型のロボットです。
複数の指を持たずに多種多様な物体をつかんだり、複雑な形状や脆弱な物体の損傷を抑えた状態でつかむことができます。
さらに、刃物で切りつけたりしても袋が破損しない優れた耐切創性になっています。
瓦礫がある災害等の現場ニーズに対応した技術となっているんだにゃ。
みんなの生活で既に活躍しているロボットがたくさん見られて楽しかったにゃ~。
そうじゃな。人とロボットが協働する未来がイメージができたぞい!