19 6月 第11話 プリカは「発電」してるって本当?
はかせのスマホって、なんでもできるのね!
否、NFCを使っただけじゃ。
対応しているスマホなら誰でもできるぞい。
対応しているスマホなら誰でもできるぞい。
プリカってただのプラ板みたいだけど、どうやってチャージするの?
ホッホッ、たしかに見ためはシンプルじゃが、銀行のキャッシュカードよりもフクザツじゃぞ。
なにせ発電機が入っているからな。
なにせ発電機が入っているからな。
発電してるんだ!?
うむ、最近はほとんどがICカードじゃからな、記録を読み書きするのに電源が必要なんじゃ。
機械に入れる「接触型」は電気をもらえるが、タッチする「非接触型」は自分で用意するしかないからのう。
機械に入れる「接触型」は電気をもらえるが、タッチする「非接触型」は自分で用意するしかないからのう。
ICはいろいろなパーツがセットになった部品のことニャ。
パソコンやスマホでおなじみのCPUなどは「大規模(=ラージ・スケール)IC」の意味から「LSI」と呼ばれるニャ。
パソコンやスマホでおなじみのCPUなどは「大規模(=ラージ・スケール)IC」の意味から「LSI」と呼ばれるニャ。
タッチ式のカードには「コイル」が入っていてな、読み取り機から出る磁力を受けると電気が生まれるんじゃ。
それを使ってICを作動させておるんじゃよ。
それを使ってICを作動させておるんじゃよ。
磁力ってことは、磁石でも発電できるの?
そうじゃ。導線を巻いたコイルで電磁石の実験をしたことがあるかな?
磁力と電気は親戚のようなものでな、逆に磁力を電気にも変えられるんじゃよ。
磁力と電気は親戚のようなものでな、逆に磁力を電気にも変えられるんじゃよ。
コイルのことはビギ電・その5を読んでくださいネ。
そうだったんだ、タッチするから記録されるわけじゃないのね。
磁力を受ければ作動するから、読み取り機に触れる必要はないんじゃ。
じゃが離れていると読み取れないから「タッチ」と言われておるんじゃよ。
じゃが離れていると読み取れないから「タッチ」と言われておるんじゃよ。
じゃあ、磁力を強くしたらタッチしなくてもいいの?
そうすればカードを出さなくて済むよね?
そうすればカードを出さなくて済むよね?
そんなことをしたら、ほかのひとの支払いにも使えてしまうじゃろ?
じゃから近づけないと作動しないようにしてあるんじゃ。
じゃから近づけないと作動しないようにしてあるんじゃ。
非接触型だけに、気づかないうちに「ポケットのなかのカードを使われた」なんて事件もあったニャ。
心配なひとは磁力を通さない防磁ケースなどを使うと良いニャ。
心配なひとは磁力を通さない防磁ケースなどを使うと良いニャ。
読み取られただけで残高が減るわけじゃないが、プライバシーは守らんといかんならな。
プリカや定期は出しっぱなしにしてはいかんぞ。
プリカや定期は出しっぱなしにしてはいかんぞ。
質問:プリカは「発電」してるって本当?
答え:Yes
「タッチ」で使えるICカードは読み取り機が出す磁力を利用して、ICに必要な電気を作り出しています。
家電や模型に使われる「モーター」が磁力を使って回転するのは皆さんご存じでしょう。正確には、磁石のように吸い付く/反発するのではなく、磁石のそばで導線に電気を流すと「力」が発生するためで、これをフレミングの法則といいます。
フレミングの法則は逆も真なりで、導線を磁石に近づけたり遠ざけたりすると電気が発生します。これを利用したのがNFCです。
NFCは「近距離無線通信」の意味で、いわゆるタッチするだけで使える非接触型カードや「おサイフケータイ」などの総称として使われています。カードの中には渦巻状の「コイル」という部品があり、これが読み取り機の放つ磁力を受けて発電し、カード内のICの電源として利用されています。つまり、使うたびに必要な電気を発電する自給自足のシステムになっているのです。
コイルと磁石があればカンタンに発電できますので、自由研究のテーマにしてみてはいかがでしょう。