10 7月 第1話 「メール」はどこから来るの?
ねぇ~はかせ~
メールって、誰がどうやって届けてくるの?
メールって、誰がどうやって届けてくるの?
ホッホッ、なかなか良い質問じゃな。
「メール」の名の通り、郵便のような仕組みじゃ。
じゃが、あまり手紙も書かんじゃろうから、宅配便で説明しようかのぅ。
「メール」の名の通り、郵便のような仕組みじゃ。
じゃが、あまり手紙も書かんじゃろうから、宅配便で説明しようかのぅ。
宅配便と同じなの!?
そうじゃ。
荷物を送るとき、コンビニに持って行くだけで済むじゃろう?
同じように、メールは「送信サーバ」に送れば、あとはサーバがやってくれるんじゃ。
荷物を送るとき、コンビニに持って行くだけで済むじゃろう?
同じように、メールは「送信サーバ」に送れば、あとはサーバがやってくれるんじゃ。
じゃあ「送信」をクリックしたら、電源を切っても大丈夫なの?
うむ、文字だけの短いメールなら、サーバにはほぼ一瞬で届くからな。
送信が済んだらパソコンをつけっぱなしにしておく必要はないぞ。
送信が済んだらパソコンをつけっぱなしにしておく必要はないぞ。
そうなんだ… でも夜とか、電源オフのときも受け取れるのはどうして?
「受信サーバ」のおかげじゃ。
宅配便の「コンビニで受け取り」のように預かってくれるから、パソコンが動いているかは関係ないんじゃよ。
宅配便の「コンビニで受け取り」のように預かってくれるから、パソコンが動いているかは関係ないんじゃよ。
送料はいつ払うの?
毎月のプロバイダ料金に、サーバの利用料が含まれているのが一般的じゃ。
メール1通いくらという仕組みは、あまり聞かんな。
メール1通いくらという仕組みは、あまり聞かんな。
サーバっていろいろあるんでしょ?
どうやって正しい相手を見つけるの?
どうやって正しい相手を見つけるの?
おぉ、大事なところに気づいたな!
ほかの種類のサーバに送ってしまわないように、メールをやりとりするための「決まり」があるんじゃ。
これを「プロトコル」といってな、メールはメール用、webはweb、と決まりが違うから、混ざってしまうことはないんじゃよ。
ほかの種類のサーバに送ってしまわないように、メールをやりとりするための「決まり」があるんじゃ。
これを「プロトコル」といってな、メールはメール用、webはweb、と決まりが違うから、混ざってしまうことはないんじゃよ。
ネットワークに接続するための「TCP/IP(ティー・シー・ピー/アイ・ピー)」や、動画配信には「UDP(ユー・ディ・ピー)」など、インターネットはプロトコルだらけニャよ。
そういえば、わたるのゲームにも「プロトコル」が必要じゃな?
宿題が終わるまでは禁止、1日30分まで、でどうじゃ?
宿題が終わるまでは禁止、1日30分まで、でどうじゃ?
そりゃないよ~!!
質問:「メール」はどこから来るの?
答え:自分が利用している「メールサーバ」から。
スマホやパソコンがメールのやりとりをおこなうのは自分のメールアドレスの「サーバ」まで。そこから先はサーバが自動的に処理してくれます。
メールの「送信」と「受信」には異なるプロトコルが使われ、送信はSMTP(エス・エム・ティー・ピー)、受信はPOP(ポップ)、ブラウザでも表示できるメールの受信にはIMAP(アイマップ)が利用されています。
文中でも紹介しているようにプロトコルとは「決まり」「手順」なので、これらが守られていないメールは正しく送受信できませんが、逆に、プロトコルに従っていれば、機種やOS、アプリを問いません。スマホやパソコン、AndroidやiOSなど異なる環境でも利用できるのはプロトコルのおかげなのです。
これはサーバにとっても同じで、送信サーバはSMTP、受信サーバはPOPやIMAPのルールに従って作動しているだけで、ハードウェアの違いはありません。1台のサーバで送受信の両方おこなうこともできますし、webなどほかのサーバと兼用することも可能です。このように、規模や性能に併せてサーバを運用できるのも、プロトコルの恩恵といえるでしょう。