第10話 メールとメッセージ、どう使いわける?

第10話 メールとメッセージ、どう使いわける?


くるみ
ねえはかせ、メールとメッセージってなにちがうの?

はかせ
メッセージ? おぉSNS(エス・エヌ・エス)のことじゃな?
文字もじつたえるてんではおなじじゃが、生い立お たちをかんがえるとまったくのべつモノじゃな。

わたる
生い立お たち?

はかせ

うむ。
SNSはソーシャル・ネットワーキング・サービスのりゃくで、ソーシャルは社会しゃかい意味いみする。
つまり、らないひととつながるためのツールでもあるんじゃ。


わたる
えぇ?
でも招待しょうたいするとか、グループに参加さんかしてないとダメだよね?

はかせ
そういうやりかたもあるが、めるひとを限定げんていしない方法ほうほうもあるぞ。
むしろ、知り合し あいではないひとにこそしいひともおるしな。

くるみ
じゃあメールはどういうときに使つかうの?

はかせ
仕事しごとではメールがフツウじゃな。
メールアドレスさえっていれば、おなじアプリやグループじゃなくてもおくれるからのう。

ナビ
会社内かいしゃないでSNSを使つかうケースもあるけど、社外しゃがいのひとにはメールが一般的いっぱんてきニャ。
ほかのひとにまれる心配しんぱいがないから、社会人しゃかいじんじゃなくても内緒話ないしょばなしいてるニャ。

はかせ
あとで検索けんさくできるし、プリントアウトすれば書面しょめんにもなるから、だいじなはなしにもてきしておるんじゃ。

くるみ
そういえば、パスワードわすれたときなんかは「ショートメール」がるけど、メールじゃダメなの?

はかせ
ショートメールはスマホが誕生たんじょうするまえの技術ぎじゅつでな、インターネットを使つかわずに文字もじおくるための工夫くふうじゃった。
じゃがメールやSNSよりも安全あんぜんでな、最近さいきんまた注目ちゅうもくされておるんじゃよ。

わたる
ふる技術ぎじゅつなのに安全あんぜん

はかせ
メールやSNSはほかの端末たんまつでも使つかえるのがメリットじゃが、アカウントを悪用あくようされたらそれまでじゃ。
じゃがショートメールはその電話機でんわきでしかけられないから、だれかにられるリスクが非常ひじょうすくないんじゃよ。

ナビ
かりのパスワード」で定番ていばんニャったけど、最近さいきんはログインするたびにかわわる「ワンタイム・パスワード」などにも使つかわれているニャ。

はかせ
いまは必要ひつようないじゃろうが、社会人しゃかいじんになったらちゃんと使つかいわけないといかんぞ。
そのためには特徴とくちょう理解りかいしておくことじゃ。

わたる
はーい、おぼえておきまーす!

質問:メールとメッセージ、どう使いわける?

 

答え:メールは「特定のひと宛て」なのに対し、SNSのメッセージは「知らないひと」にも読んでもらくことができます。

電子メールが誕生したのは1970年代で、同じネットワーク内にいるひとたちのコミュニケーション手段として始まりました。
やがてメールを送受するためのルールである「プロトコル」も確立し、インターネット経由で誰にでも送れるようになりました。
「手紙」の名からもおわかりのように、特定のひとに宛てた情報、と表現できます。

対してSNSは「社会的ネットワーク」と訳されるように、ひととのつながり(=ネットワーク)を構築するための役目も果たしています。
そのため、SNSのメッセージは知り合いやグループだけでなく「知らないひと」にも読んでもらえる特徴を持っています。

スマホが普及したいまショートメール(SMS)を使う機会は減りましたが、その番号の電話機でしか受信できないため、セキュリティの強化に利用されています。
パソコンやスマホでログインすると、ショートメールで一時的なパスワードが送られてくる「2段階認証」などです。

それぞれの特徴を理解し、上手に使いわけましょう。