23 8月 第6回 人間がパソコンを使うための道具「入出力機器」について学ぼう!
今回は実際に使う道具のお話をするぞい!
これまでの学習で、パソコンが色々な命令に従って計算をしたり、データのやり取りをして、OSやソフトウェアを動かすことと、そのために色々なハードウェアがあることがわかりました。
そんなパソコンに仕事を与えて、その結果を利用するのは私たち人間です。その仕事を与えるための機器が「入力機器」、そして、その結果を利用するのが「出力機器」です。ここでの「仕事」とは、「私たちのやりたいことや考えていること」です。パソコンに人間の思っていることを伝えて初めて、パソコンはそれを速く、正確に計算して、結果を返してくれるのです。
入力機器
まずは「入力機器」から説明しましょう。
「入力機器」は、人間が実際にパソコンに仕事を与える、つまり「命令をする」ものです。人間が入力機器を操作、例えばマウスをダブルクリックしたり、キーボードで文字を入力したりすると、パソコンはその操作に従って、データのやり取りをしたり、計算したりします。この操作自体が、「パソコンに命令を与えている」のです。「命令」は、第3回のCPUの学習で出てきましたね。我々が操作した内容は、ソフトウェアの中のプログラムを通して、パソコンがわかる機械語の「命令」になって、CPUが計算し、その他のパーツとデータをやり取りすることによって、その結果がモニタに「出力」されるのです。
入力機器には、次のようなものがあります。
マウス
画面を操作するもの。アイコンをクリックしたり、ソフトウェアのメニューを選択したりと、色々な指示をパソコンに与える入力機器です。ペンタブレットは、マウスの機能をペンに置き換えたもので、パソコンで絵をかいたりするときに便利です。
キーボード
文字を入力するもの。文章を書いたり、検索するときにその文字を入力したりします。プログラミングにも重要です。
マイク
音を入力するもの。パソコンを使った音声会話などの際に使います。
スキャナ
紙に書かれたものや印刷されたものを、パソコンの中にデータとして取り込むものです。
そのほか、デジタルカメラやデジタルビデオなども、パソコンの中に写真や動画データを取り込むという意味で、入力機器の仲間のひとつです。
出力機器
次は「出力機器」です。
「出力機器」は、パソコンが仕事をした結果を、人間がわかるように表すものです。パソコンが仕事をした結果が、機械語(0と1)の羅列では、とても理解することができません。そのため、パソコンは入力とは逆の流れで、機械語を人間がわかるように、文字や、色や、かたちで表し、モニタに出力するのです。文字や色も、パソコンの中では「機械語」なのです。パソコンを起動すると、画面に文字がまず最初に映って、そのあとOSの画面が表示されますよね?これも「電源を入れる」という人間の操作に従って、マザーボード上のBIOSが「ちゃんとパソコンが動くためのパーツや入出力機器が揃っているかな」とチェックをしつつ、モニタに文字を出力し、問題がなければ、「では、補助記憶装置に入っているOSのデータを、メモリに移動しなさい」という命令を出し、そしてその移動の結果が、画面に出力されているのです。
出力機器には、次のようなものがあります。
モニタ
パソコンの処理の結果を色や形、文字で表示するもの。入力機器で操作する画面が、このモニタに映し出されています。
プリンタ
パソコンの中にあるデータ(画面に表示されているデータ)を、紙に印刷するもの。
スピーカー
パソコンの中の音のデータを外に出すもの。ソフトウェアが人間に確認や注意、お知らせをするときに音を鳴らしますよね?その音も、もとは0と1の機械語なのです。
入出力機器は、パソコンに人間のやりたいことを伝え、そしてその結果を手に入れるための手段ということがこれでわかりましたね。
次回は「パソコンが動く仕組み」の最終回、「パソコンはどうやってデータを計算しているのかな?」をお送りします。パソコンが人間の操作を理解するための「機械語」って、実際どんなものなのか、どういう仕組みなのかを説明します。
ちょっと難しそだにゃ。。。
最後までしっかり学習すれば、終わったころにはもう「パソコン博士」じゃ!!