第7話　メールの「画像を表示」は、何のため？

インターネットが利用され始めたころは、電話回線で通信するのが一般的でした。
しかし電話回線は音声用に作られているため、データの通信速度は遅く、使った時間だけ料金が発生するのでパソコンには不向きな存在でした。
そのため装飾のない文字のみを使う、動画はもちろん静止画も圧縮するなど、通信時間がなるべく短くなるよう工夫するのが一般的でした。

対して現在は高速な光ファイバが普及したため、データ量をあまり気にする必要がなくなり、そのぶん表現力が重視されるようになりました。
メールマガジンやDMメールにも、ホームページのように画像を中心としたHTMLメールが当たり前となったのも、通信回線の進化のたまものといえるのです。

HTML形式の場合、メールに一部として画像が送られ自動的に表示されるものと、表示されないタイプがあります。
表示されないメールは、「画像を表示」をクリックすると自分のメールアドレスを相手に伝えることになりますので、信頼できる送信元かを確認してから実行してください。

画像をいっしょに送るタイプでは、大容量のファイルを送れば、相手の「データ使用量」が増えてしまいます。
同じ画像でも、BMP（ビットマップ）やJPG（ジェイペグ）など形式を変えるだけで容量も変わりますので、不必要に大きくならないよう配慮しましょう。